佐藤康行著書『天運を拓く 実践法』より引用
(Y.Kさん 46歳 静岡県 介護福祉専門学校生)
「40歳を過ぎて人生残り半分と考えた時、自分はどういう生き方をしたら一番死んだ時にいい人生だったなと思えるかを、真剣に考えるようになりました」
Yさんは、奥さんと一緒に真我の追求に取り組みました。ところが、彼らが受講している最中、高校一年生になる長男が自宅近くで交通事故に遭い、大怪我を負ってしまいました。
Kさん夫妻がその知らせを聞いたのは、受講を終えた後でした。しかし、真我を開いた彼らは、帰りの新幹線の中で「これはきっと好転反応だね」と信じて動じませんでした。
病院に駆けつけてみると、重傷を負った子供から意外な言葉が返ってきました。
「相手の人がすごく反省してるから、絶対責めないでね!」
Kさんはその時の気持ちをこのように話してくれました。
「この子は何てすごい子だ!と思いました。自分が痛い目にあったいるのに、加害者の気持ちまで考えられるなんて・・・。今まで、ボクらが見えていなかったけど、こんなにいい面を持っているんだなと感心させられました。
その時、子供も神なんだ、と思いした。
今までは『塾に行け』とか一方的に押さえつけていましたが、それ以降、一人の存在として好きなことをやればいいと思えるようになりました。その後わずか半月で退院でき、以前よりもずっといい親子関係、夫婦関係を気づけるようになりました」
お子さんが「責めないでね」と言ったのは、交通事故に遭ったことで、まさに彼の中にある神の心が出てきた瞬間だといえます。
そのことで、ご両親が、この子は神からの授かりものだったのだと実感されたのです。これはまさに、最高の好転反応だといえるでしょう。
今までは、自分の思い通りにさせたという情愛、引きつける愛で接していましたが、この時から、放つ愛、命を活かす愛で接するように変わったのです。
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