父親の自殺未遂のトラウマから脱却!

お金・仕事

(保険の代理店を営む35歳の経営者・北澤仁(仮名)さんから送られてきた手紙)

 

「私が父の会社に入ってもう十二年です。四年前に父が脳梗塞で倒れました。ワンマン社長だった父が倒れて、いろんなことが発覚しました。一億円の借金。二億を超える連帯保証。とうに、財産は抵当に入っていました。

 

そのことがわかると、長年父の下でやってきた叔父が反発し出しました。会社経営の危機です。私は愕然としましたが、私は初めてと言っていいほど必死に働きました。

 

そのさなか、父が寝たきりになるのを恐れて自殺を図りました。莫大な借金を自分の手で清算したい、という気持ちが強かったのです。幸い妻が発見して、大事には至りませんでした。誰よりも尊敬する父、大きな存在だった父。その父が、どんどん小さくしぼんでいきました。

 

私は、さらに頑張らなくてはと決意しました。そして父の自殺未遂が漏れないように、誰にも絶対に話しませんでした。父は業界の、そして地域のリーダーでもあったからです。

お陰様で業績は伸びました。でも、焼け石に水でした。私は、だんだん疲れていきました。立ち止まりたくて、仕事も減らしたかったのですが、弱音は吐けませんでした。そうした折、昨年四月に、快方に向かっていた父が突然、他界しました。

 

泣いている暇はありませんでした。『もっと仕事を伸ばさなくては』とさらに強く思いました。昨年十月頃から、自分が首をつる夢を毎晩、毎晩繰り返し見ました。夜中にうなされて飛び起きると心臓が別の生き物みたいに激しく動き、寝汗をびっしょりかきました。一晩に二回、着替えが必要でした。

昨年四月に父をなくし、心の整理もできないまま仕事に追われていました。そのことが原因だと思いました。起きているときはもちろん、自殺なんていけないとわかっています。どんなに家族が悲しむか、体験しているからです。でも、夢の内容をかえることは出来ませんでした。

問題は山積みでした。進まぬ社内改革、反目する叔父、私の業績が上がる一方で、叔父の担当する仕事がどんどん落ちていきました。私がいくらやっても、穴埋めにしかなりません。妻は病に倒れ、信頼するIさんともうまく行きません。からだの疲れはたまる一方で、胃と背中にひどい痛みがありました。

 

毎日、胃潰瘍の薬を飲み、毎日、湿布が欠かせませんでした。自分は悪い病気なんだと思いました。でも、何度検査を受けても正常でした。医者は『ストレスが強すぎるから仕事を控えなさい』と言いました。それが出来れば、苦労はしません。

 

全部、自分の心が創っていることはわかっていました。相手が悪いのではなく、自分の心に問題があるのだと。でも、どうしたらいいかわかりませんでした。自分の限界を知りました。前に受けたセミナーに参加するか、禅寺で座禅を組もうかと思いました。とにかく、一度立ち止まるべきだ。日常から離れるべきだと思いました。

 

不思議なことに、そう思った翌日、大学時代の友人から講座を紹介されました。
(中略)

 

講座に入って先ず出会ったのは、父の自殺未遂を隠そうとするあまり誰にも心を開けなくなっていた私でした。心に重いふたをしていたのです。絶対に言いたくなかったのです。そして、隠したことさえ忘れていたのです。

 

用紙に書きなぐった父への思い、その中の本当に小さく書いた『自殺未遂』という文字。それを塾長に指摘された時『しまった』と思いました。その期に及んでも話したくなかったのです。

 

『誰がしたんですか』『父です』『大変でしたね』『苦しかったでしょう』と言われた時、心のふたがはじけ飛んだのがわかりました。大人になって初めて、声を上げて泣きました。涙が止まらなくなりました。

 

父の自殺未遂は自分の中では克服しているはずでした。でも、本当は何一つ解決していなかったのです。自殺しようとしたのも、ためらったのも、家族への愛だったと気付きました。ここからは、どんどん感謝の気持ちが自然と湧いてきました。

 

父にも母にも妻にも、そのたびに声をあげて泣きました。ずっと、父の最大の遺産は仕事だと思っていました。だから、仕事を伸ばすことをすべてに最優先していました。でも、それは間違いだったのです。最大の財産は自分自身だったと心から悟りました。

 

そしてあの偉大な父と自分が一つだったと心から思え、父に近づこうとしていた渇望がなくなりました。このままで充分なのだ。背伸びはもうしなくていいんだ、と悟りました。(中略)

 

今では、心から感謝の気持ちが自然とあふれてきます。これはゴールではなく、スタートラインだと自分に言い聞かせています。大きな自信がつきました。どんどん、よくなっています。(中略)

 

もう少し遅かったら、私はこの世にいなかった。そんな実感があります。改めて、出会いの不思議さ、素晴しさに感謝しています。そして、僕を助けてくれたのは実は天国の父ではなかったか、天国の祖父ではなかったかと素直に感じています。『俺と同じ間違いはするなよ。一人で抱え込むなよ』

 

繰り返し見たあの夢は父からのメッセージだったのだ、と今は思えます。あれきり、あの夢は見なくなりました。父も安心してくれたのだと思います。父は自殺未遂の時、自由にならない身体をひきずり、最後の力を振り絞って、物干し台にロープをかけたのです。そして輪になったロープを前にして、寒空に二時間ぐらい逡巡したようです。何を思っていたのでしょう。

 

妻が見つけて母が介抱した時、冷や汗をびっしょりかき、言葉を失い、痙攣し、失禁していたそうです。私は、そんな父の体験を追体験したのでしょう。そうそう。からだの方ですが、あれほど長く続いた全身の痛みは嘘のように消え去りました。尿の色も朱色でひどい悪臭があったのが、受講の翌朝、レモン色になり、いい匂いまでするのには驚きました。もう、薬はいらなくなりました。

 

現実の状態はまだまだ厳しく、一見、最悪と思える状況もあるのですが、何があっても、私はもう自殺することはありません。天寿を全うする。『私自身が最大の財産』なのですから。父はいつも私と一緒なのですから。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。私の残りの人生の始まりです。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。」

 

 

 


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