佐藤康行著書『天運を拓く 実践法』より引用
(A.Hさん 40歳 神奈川県 外資系生命保険会社勤務)
Hさんは現在、保険の営業マンとして、まさに究極のセールスを実践している方です。
彼は数年前に真我開発講座を受講した頃から、営業のスタイルが大きく変わりました。それまではいわゆる普通のセールスパーソンと同じように営業トークを覚え、見込み客リストを作り、訪問計画を立てるといった仕事の仕方をしていました。本来バイタリティがあり大変有能なHさんは、もちろん当初から優秀な成績を収めていました。
ところが、ある時からそういったノウハウや計画を総て手放したのです。
「佐藤先生に“総てを手放しなさい”といわれ、その通りにやっていただけなんです。ノルマも、“ねばらならない”も、ノウハウも、見込み客さえ手放したんです。会社の名前すら名乗らないこともありますし、僕の方からは保険の話を一切しないんです。
ただ僕は目の前にいるお客様のために何ができるかだけに集中するんです。そうして気がついたら契約で切るし、ちゃんと目標以上の成績になっているんです」
今ではHさんは、「お客さんにできるだけ会わないようにしているんです」と言います。会えば会うだけ契約に結びつき、忙しくなりすぎるからです。それでも四年間連続で世界100万ドル円卓会議に名を連ねるほどの高業績を上げ続けているのです。今日もHさんは、見込み客なしの営業を続けています。
Hさんは、真我の心で営業をした代表例ともいえるでしょう。お客やお金や成績を追いかけるというのは、古い時代の発想なのです。お客もお金も数字も総て、向こうからやってくるのです。
なぜなら、それは心の奥にある愛の結晶だからです。人は、素晴らしい人に近づいて行きます。追いかける必要はないのです。追いかけなくても、自然と向こうから近づいてくるのです。まさしく、これが21世期の営業といえるでしょう。
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